遊園地にハマったアラサーOLの雑記

コースタービギナーの感想文置き場です。次の目標はピレネーと八木山サイクロン。

姫路セントラルパーク ①ジェットコースター

※注意※


専門的なコースターレビューブログを期待しないでください。
筆者はただ自分の思ったことを書き連ねるのと気になったことを調べるのが好きなだけのコースタービギナーです。

遊園地に行く頻度も半年に一度行けばいい方です。
専門用語なども分かりませんし繰り返し乗車できるほどの体力も持ち合わせておりませんので細かいことは書けません。
素人が一発勝負で乗ってみた感想文、くらいの緩いイメージでお付き合いください。

 


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姫路セントラルパークはお世辞にも交通アクセスの良い立地とは言えない。

最寄駅は新幹線も新快速も停まる天下の姫路駅だが、そこからバスに乗る必要がある。

 

姫路駅から神姫バスに揺られること約30分。

 

バスは姫路セントラルパークのエントランスから少し階段を上がったところにある広い団体客用降車スペースの一角、路線バス用のバス停に到着した。

 

下車一番に目に飛び込んでくるのは…

 

頭上を横切るオレンジ色のレール。

 

レール!?!?!?!?!?

 

傾斜やカーブは緩やかな物ではあるが、

どこからどう見ても、コースターのレール。

 

エントランスより手前に…!?!?

レールがお迎えに出向いてくれている…???

なにこれ????

 

筆者達は困惑した。

 

そういえばヴィーナスとディアブロのことしか気にしてなかったけど他にもコースター系のアトラクションがそこそこ充実してるんでした。

これも乗ってみよう。

 

と、エントランス前のチケット窓口に並ぶ。

 

姫路セントラルパークは夏季のプールセット券以外に前売り券が存在しない。

当日券窓口購入のみに絞っても大混雑になることはないという確信があってのことだろう。

流石、日本一心の距離が遠いだけある。

 

チケットは遊園地・サファリパーク共通の入園券が3800円、遊園地のフリーパスが3000円、合計6800円。

筆者達はサファリの方でもホワイトタイガーやホワイトライオンを見てオッキイネコチャンファンタスティックを楽しむつもり満々で来ているのだが、遊園地だけ楽しみたい人も同じ値段だと思うとなかなか強気のお値段だ。

 

まあフリーパス買った方がお得だよねーどうせ色々乗るし…と各アトラクションの乗車料金一覧表に目をやると

 

 

ディアブロ 終日運休

 

 

 

筆者の心のちいかわ「わ……ァ……わァ……」

筆者の心のハチワレ「泣いちゃった!」

 

 

ジェットコースターの運用は人の命がかかっているわけだし、メンテナンスとか色々あるのだろう。

もしかしたら9月末までの夏季営業という繁忙期を終えて丁寧な点検、整備をしているのかもしれない。

運休は運休。仕方ない。

 

彼氏「どうする?フリーパス買っちゃって大丈夫?」

筆者「んー、まあヴィーナス以外も乗るし、なんならヴィーナス(園内最高価格1500円)おかわりするかもしれないしね!」

(これが特大フラグになるとは思いもしなかった)

 

というわけでフリーパス購入。

ひらパー同様に紙製のリストバンド型で、ヴィーナスをイメージしているのか緑色をベースに黒のチェッカー柄もプリントされていた。

チェッカーの中に宇宙人の顔が隠れていたのはヴィーナスが元々設置されていたスペースワールドを意識してのことだろうか。

 

 

購入している間に既に園外に伸びるオレンジのレール上をお客さんを乗せた車両が滑走していた。

朝イチからコースターを楽しんでいる先客がいるようだ。

 

 

筆者達は朝イチのサファリバスでサファリパークを回ってから遊園地エリアに戻り午後からアトラクションを楽しむことにした。

 

サファリエリアを散策している時に知ったのだが、ウォーキングサファリ内にあるふれあいコーナーの開放は軒並み14時以降。

朝イチコースター勢はこれを狙って午前中に遊園地エリアを満喫していたのかもしれない。

 

(サファリエリアのことは割愛しますがこれだけは伝えさせてください、ホワイトタイガーのアールちゃんとグレイちゃんがありえんかわいかったです。)

 

 

昼過ぎにバスで遊園地エリアに戻り、洋食レストラン ビアンコで昼食を摂る。

このビアンコだけでなく園内の主要なレストランは1ヶ所に固まっており、それはあの園外に伸びるオレンジ色のレールの園内部分のほぼ真下にある。

そのため、食事の最中に車両が通過するとかなり振動が響く。

 

筆者「EKIZOが出来る前の阪急高架下タリーズの2階席こんな感じだった」

彼氏「わかる、JRの2階にあるやまやでご飯食べてるとこんな感じ」

 

さて、今回の一番の目的はヴィーナスだが、食後いきなり垂直ループは流石に危険。

 

インフォメーションでもらってきたリーフレット(夏季営業は終了しているが夏季限定メニューが載ったリーフレットを「園内マップとしてご利用ください」と配布している。残ってるのに印刷し直すともったいないもんね。)を開くと、頭上のオレンジ色のレールは「ジェットコースター」という名のジェットコースターらしい。

 

マップには割と忠実にコースターのコースも描かれており、このジェットコースターが一番穏やかそうだ。

まずは食後の腹ごなしに乗ってみようか、と乗り場を目指す。

 

意外にも、乗り場に続く階段から地上まで長く行列が伸びていた。

 

「もしかして…ディアブロ難民が他のコースターに溢れてる…?」

とも思ったのだが、どうやらそうではないらしい。

 

こちらのジェットコースター、なんと4歳から乗車可能。

並んでいる層を見ても小さなお子様を連れたご家族であったり、遠足で来たのだと思われる赤白帽を被った男の子達であったり。

なるほど、他のコースターは120cmから等の制限がある中でこれはそれなりに規模感がありながらキッズコースター並の制限の緩さでファミリー層には持ってこい、ということか。

 

 

乗車順が来たのでフリーパスを提示して気付いたのだが、ひらパーのフリーパスと違って姫センのフリーパスにはバーコードが付いていない。

目視確認で、スタッフさんがカチカチと人数カウンターを押して案内してくれる。

 

「荷物をカゴに置いてお好きなお席へどうぞ」とホームに通されると、既に前方と後方が埋まっている。

筆者達は空いている中では比較的後方の車両を選んで乗車。

 

車両はトロッコのような印象で背もたれも低い。

乗用車にあるようなシートベルトを締めて入り口側を金属の棒で簡単に塞がれたらそれでおしまい、ロックのかかる安全バー等は無し。

その分、きちんとシートベルトが締まっているか、一人一人丁寧に確認してくれる。安心だ。

 

乗客全員分の確認が済んだらいよいよ出発。

 

さて、このジェットコースター、巻き上げ速度が異様に遅い。

これは待機列で巻き上げ音を聴いている時から思っていたのだが、実際に巻き上げられてみると、まあ思ってた以上に焦らされる。

傾斜もひらパーのレッドファルコン以上に緩やかなため全く緊張感がなく、最上部に到着するまでしばし周囲の景色を楽しむことに。

 

筆者「山だねぇー見渡す限りのクソミドリ」

彼氏「一面のクソミドリ…あ、プールでっかいねえ」

筆者「プールどれ?」

彼氏「右側、あの辺」

筆者「わーーーほんとだ、なんか海賊船?みたいなのある」

彼氏「ん?待って、こっち向きってことは初手園外?」

筆者「せやね」

 

のんびりと景色と会話を楽しむこと約1分半、ようやく最上部に辿り着く。

 

巻き上げのチェーン先端は最上部を過ぎて少々平坦になったあたりにあるのだが、そこを過ぎてもしばらく直線かつほぼ傾斜のないレールをのろのろと進み、そのままほぼ水平を維持して90度ほどの左カーブを過ぎるとようやくファーストドロップ。

ここがまさに団体用降車スペースの頭上を走っているレールだ。

もちろんドロップの最下部も地上に立っている人からしたら「頭上」なのでさほど派手な落差があるわけではなく、坂道を下り谷を通って坂道を登り元の高さに戻るような感じ。

上り坂の先は森に突っ込むギリギリ手前で左カーブ。

青々と茂る木々を横目に大回りのカーブを駆け抜ける。

このカーブで少しずつ高さを落としているのか折り返して戻ってくる時には先程の上り坂頂上の下をくぐる形になる。

再度降車スペースの頭上で軽めのドロップ、そして大回りのカーブで園内へ。

乗車ホームに並行にレールが走っているのでホームを横目に通過、今度は園内側に進み一旦左に曲がり、直後右に曲がって大回りのカーブ。

この園内での左右振り部分で「レールの繋ぎ目」を感じる。

ひらパーのラウディでも感じた、曲がる境目で「ガコンッ」という衝撃と共に車体の角度が変わる感じだ。

不快なほどではないし、むしろこれがあることで緩やかなコースに程良いスリルを付加してくれるので良し。

 

ホームに滑り込む手前から緩やかなブレーキ。

急にガクンッと止まらないのは身体に優しいと思う。

 

降車後は程良い「ジェットコースター乗った後の独特の身体に負荷がかかった感覚」もあり、意外と見た目の緩やかさに反して乗り応えがある。

これはキッズコースターを卒業してジェットコースターデビューをしたいお子さんや、食わず嫌いをしてきて初めてジェットコースターに乗る大人にもおすすめできる。

なかなかこんなにも「ちょうどいい」コースターは無いのでは?と素人ながら感心してしまった。

 

 

 

 

余談ではあるが、帰りがけ、エントランスからバス停に向かって階段を登っている最中にちょうどお客さんを乗せたジェットコースターが頭上を通ったので、折り返して戻ってくる時に手を振ってみた。

すると、ちゃんと上からも見えていたのかそれまでまっすぐハンズアップしていたお客さん達が手を振り返してくれた。

これはなかなか嬉しい。

乗車中も下を歩いている人を認識できるくらいには余裕がある模様(筆者は近視なのに遠くを見る必要が無い時は基本裸眼で生活しているのでぼやけて見えず乗車時には気付かなかった)。

 

これはハロープロジェクトのアイドルグループ、アンジュルムの楽曲の歌詞なのだが、

「例えばテーマパークで 名も知らない人に

人は何思って手振るの?君は振り返せる人?」

を素でやれる日が来るとは。

 

遊園地の魔力はすごい。