遊園地にハマったアラサーOLの雑記

コースタービギナーの感想文置き場です。次の目標はピレネーと八木山サイクロン。

筆者のコースター遍歴

※注意※


専門的なコースターレビューブログを期待しないでください。
筆者はただ自分の思ったことを書き連ねるのと気になったことを調べるのが好きなだけのコースタービギナーです。

遊園地に行く頻度も半年に一度行けばいい方です。
専門用語なども分かりませんし繰り返し乗車できるほどの体力も持ち合わせておりませんので細かいことは書けません。
素人が一発勝負で乗ってみた感想文、くらいの緩いイメージでお付き合いください。

 

 

 

 

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ブログを始めるにあたっての導入記事として筆者の絶叫マシン、スリルライド、ローラーコースター遍歴をつらつらと書き連ねていきたいと思う。

 

 

筆者の育った家庭では年に1〜2回、遊園地やレジャー施設に行く機会があった。
それは父の勤める会社の社員および家族慰安の日帰り旅行であったり、
何かしらの機会に貰った優待券がある時であったり、
あまり自発的な理由ではないのだが、とはいえ何かしら受動的な機会に恵まれれば喜んでそういった施設に足を運んでいた。
おそらく両親共にジェットコースターや絶叫マシンといったものには苦手意識があったようで、穏やかなファミリー向けアトラクションを楽しむのが中心だった。

 


筆者の記憶に残っている中で一番幼い時に乗ったのは富士急ハイランドトーマスランド内にあるキッズコースターだ。
幼稚園に通っていたかすら怪しい年齢の頃。
正直、「乗った」以外の記憶がない。

いや、乗っていた記憶すらない。

本棚にしまわれたアルバムにトーマスのコースターに乗っている幼い自分の写真があったから乗ったと認識しているだけだった。
その日の思い出といえば、鬼太郎屋敷で暗闇が突如明るくなった時に現れた妖怪の顔が怖すぎて泣きながら逆走してしまったことだけである。

 


その次に古い記憶は、かつての西武園ゆうえんちのキッズライドが左右に並ぶアーケードの一番奥、お誕生日席に鎮座していたサーキット2000。これははっきり覚えている。
コースターではないのだが、狭い空間の中をそこそこのスピードで駆け抜けるのがなかなかスリリングで、この時初めて「スリルのある乗り物って怖くない、楽しんだ!」と思えた記憶がある。
身長の上限があるキッズ専用アトラクションのためあの時の感動を再度体験することはできないのが残念だ。
(余談of余談:現在音ゲーマーの筆者からすれば「サーキット2000」は太鼓の達人のボス曲にありそうなアトラクション名である。)

 


それから、群馬サファリパークのジェットコースター。
緩い起伏があるだけのスリルとは無縁のコースターだったが、それゆえスリルのある乗り物が苦手な両親にも無理がなく、家族揃ってコースターに乗るという経験が出来たのは良い思い出だ。
そこから見えた「ロックンロール」という大太鼓のような座席の中に乗り込みひたすら前転後転をさせられるようなアトラクションのことを正気の沙汰ではないなと姉と談笑していたのもよく覚えている。

 


明らかに筆者の中で転機となったのは、小学五年生の時に幼馴染と行った東京ディズニーシー
その日は開校記念日で平日休みだったのでどのアトラクションも待ち時間がほとんどなく何でも乗り放題だったのだが、幼馴染と筆者はマーメイドラグーンのフランダーのキッズコースターにドハマリして延々と乗り続けていた。
小5なら身長制限も大方クリアしてるだろうしもっと乗るものがあるだろうに…。

 

そんなキッズコースターに大はしゃぎだった筆者が最後の最後に衝撃を受けることになる。
東京ディズニーシーの目玉アトラクション、センターオブジアースに乗ることになったのだ。
プロメテウス火山の外からも見える、絶叫する乗客と共に落下していくライド。
私はこれに乗って大丈夫なのだろうか、と不安になりながら乗車したが、降りる時には大興奮であった。
今思えば、最後の落下パート以外は穏やかな地底探索ライドなわけで、意外にも絶叫ビギナーには最適だったのかもしれない。
自分は絶叫マシンに乗ることが出来るんだ!あの急角度の落下を楽しむことが出来るんだ!という確信を得られたという点で素晴らしい体験だった。


その数年後、部活仲間と再度東京ディズニーシーを訪れた際にはタワー・オブ・テラーに乗ることも出来た。
心臓がフワッと浮き上がるような感覚と強烈な落下がとても楽しかった。

 

 


筆者は歳を重ねる毎にインドア派を極めていったためその後数年間は遊園地やレジャー施設に訪れることはなくなっていたが、就職で地元関東を離れると決まった時に仲の良い姉と最後に姉妹デートをしよう、ということになり浅草花やしきを訪れた。
日本で1番古いローラーコースターは噂通りなかなかにスリリングで、しかも連続して乗れるくらいの身体への負荷の少なさ(+若さもあったかもしれない)。
持っていた乗り物券のほぼ全てをローラーコースターに費やし、叫びすぎて喉を潰した。

 

 

 


そして関西に就職してから5年以上のブランクを空け、我が人生初の大型コースター、ユニバーサルスタジオジャパンのハリウッドドリームザライドに乗ることになる。
せっかく関西に引っ越したのにここまでユニバに行かなかったのは単純にインドア派の擦れたオタクに成長してしまった筆者が日本の代表的ともいえる東西のテーマパークはウェイパリピソイヤな人たちの行く場所だ、などと斜に構えていたからである。各パークのオタクの皆様、コースターオタクの皆様、本当にごめんなさい。
そんな偏見のために絶叫マシン耐性のある貴重な若い身体を無駄にして三半規管の弱ったアラサーボディでコースター巡りを始めることとなったのが斜に構えすぎていたオタクへの罰なのだと思っていただければ幸いです。ごめんなさい。
ちなみにそんな斜に構えたオタクがユニバに行った理由は友人から招待パスを貰ったからというこれまた受動的な理由だったのだが、あの招待パスがなければその後コースター巡りに目覚めることもなかっただろう、友人には感謝しなければならない。

 


はじめに乗った通常版ハリドリの記憶はというと、巻き上げられた時の景色がけっこう現実の大阪なんだな、東のディズニー西のユニバって並べられるけどテーマパークとはいえ東京ディズニーリゾートのように外界を一切遮断した景観を作り上げる所なんてそんなにないか、と冷静に思ったことと、久々の絶叫マシン超楽しい、けっこうハードで降りてからちょっとフラフラした、最後ブレーキかかってから下車までかなり待たされるの冷めるな、小雨が当たって寒いな、といったぼんやりした感じであったが、バックドロップはかなり鮮明に覚えている。


バックドロップで最も恐怖を感じたのは他でもない、巻き上げだった。
通常版ハリドリ乗車時に選曲システムのことを理解しておらず操作しなかった結果あまり好きではない楽曲が流れてしまった筆者は2度目の乗車となったバックドロップ乗車時には聴き馴染みのあったファレル・ウィリアムズのHappyを選曲した。
そして巻き上げ時、遠のいていく地面を見つめながら耳元で陽気に「Happy〜♪」と歌われて「この状況のどこがHappyだって!?」と嘆いた。

上を向いての巻き上げも緊張はするものの視界に広がる景色は天気が悪くてもそれなりに爽快だったが、下を向いただけでどうだ、まざまざと地表からの距離を突き付けられるだけだ。

絶望的ではないか。


しかしながら直後、その絶望感から解放される。
背中から落ちることでむしろあの大きく包み込むような座席の背もたれに身体全体を押しつけられ、安定感を保ったままコース上を疾走してくれるとは。なるほどこれは良い。
正直な感想としては、走行中は通常版の方がスリリングであった。
バックドロップならば絶叫マシンが苦手な人にでもおすすめできると思う。遠のいていく地面を見つめながら怯えて失神しなければの話だが。
とはいえ、バックドロップ降車後の方がフラフラではあったのだが、それはその前に乗った各種ライドの蓄積ダメージもあってのことと思われる。

 


残念ながら筆者がユニバを訪れた日はフライングダイナソーがメンテナンス休業中であった。
そのため他の主要アトラクション全制覇を目指してパーク内を駆け巡ったのだが…


ユニバの主要アトラクションは圧倒的に映像連動型が多い。
これは筆者と非常に相性が悪かった。


筆者は乗り物酔いもしやすい体質なのだが(よくそんなナリでコースターにハマったな)、それ以上に非常に映像酔いしやすいのである。
幼い頃に児童館の夏休みこども映画鑑賞会で見たMr.インクレディブルの激しく動く映像と強烈な色彩に酔って途中退出したくらいに。


そのことをすっかり忘れていたアラサーの筆者は、ミニオンで酔った。
スペファン改のARコースターで酔った。
スパイダーマンで酔った。

 

吐かずに休憩だけで復活できたのは不幸中の幸いである。

(ハリーポッターは映像と造形物のハイブリッドだったのでなんとかなった。)

 


これだけ酔い散らかしながらもこの日のユニバが筆者にとっては麻薬のように強烈な快楽をもたらしたのはやはり5年以上ぶりのコースターであり人生初の大型コースターであったハリドリのおかげであろう。
危うく年パスの購入を検討するところであった。

 


ここから筆者のコースター巡りが始まる…と思いきやまあインドア派の筆者は1人でそうはならない。
この約2年後、フットワークが軽い上に体力おばけで知的好奇心の塊である現在の彼氏と付き合い始めてからコースターの魅力にのめり込んで現在に至る。

(彼氏はコースターや遊園地のオタクではなく筆者がデート先として選んだ遊園地やレジャー施設を一緒に全力で楽しんでくれる方の人だ。どこか行きたい場所がないかと聞いたら富士急の戦慄迷宮とのこと。)

 

 

長い導入記事になったが、次の記事から実際に訪れた遊園地のコースターの率直な感想をしたためていきたいと思う。